形姿 (なりかたち)
型に心が伴うことで形となり、気高き武士の姿となる。 鎌倉時代から連綿と続く武家作法、小笠原流。 次期宗家として、その伝統を受け継ぐ著者が、伝書をひもとき、 これまでに世に出た小笠原流の書物から哲学の部分を平易な文章でまとめあげた一冊。 なぜ、礼法は歴代の指導者に支持されてきたのか、 そしてなぜ、いまこの時代にそれを学ぶ必要があるのか。 850年の歴史ある小笠原家が伝えてきた思想を中心に “礼”とは何かを解き明かします。
ソフトカバー
130×188mm
著者 小笠原清基
発行 一般財団法人礼法弓術弓馬術小笠原流
全185ページ
ISBN 978-4-9907540-5-1
商品説明
第一章 「礼の真髄」
姓を賜る
弓馬術・弓術・礼法
道統を担う
当たり前のことを当たり前に
新たな時代に生きる武士
礼とは何か
作法という営み
文化は意識の外にある
美・省略・実用
小笠原家が伝えてきたもの
道を見出す
道は自分で歩くもの
すべての基本は礼である
人の真価が見えるとき
四つの考え方
上座下座は変わるもの
第二章 「体を活かす」
稽古は日常の中でする
腰で動く
腰で回る
腰をきめる
腰を鍛える
本質は国や時代で変わらない
すべての動きに意味がある
呼吸には平地も階段もないのです
生気体と死気体
万事に達する一事に通ずる
要は心を練るにあり
静中動と動中静
第三章 「心を正す」
心に一張の弓を張る
礼はよろしきにしたがって
極めれば無色無形なり
基本があるから応用がある
教養は人柄となって表れる
心と形
心を表す膝行膝退
格外のものにも武士らしく
糾方
第四章 「道統の継承」
小笠原流の真意
宗家の名前
小笠原を名乗る
小笠原家の創立
糾方の道統
小笠原家の紋
江戸時代の小笠原家
明治時代の礼法
戦中の小笠原家
今来と自今